
医療MaaSの取組について岐阜県医師会伊在井会長と山岡学長が対談を行いました
2025年4月11日(金)に岐阜県医師会館にて、岐阜県医師会の伊在井(いざい)会長と本学の山岡学長による対談が行われました。
本学が推進する「医療MaaS」の取組について、その意義や今後の展望を語り合いました。
———–【医療Maas(Mobility as a Service)とは?】———–
医療機器や通信機器を搭載した車両で、人口減少や医師不足などにより医療機関が減少している地域や、自力で病院に行くことが困難な高齢者などへ医療を提供することが可能となり、地域医療を支える新たな仕組みとして注目されています。
対談では、地域に根ざした医療連携の重要性や、医療人材育成への期待など、さまざまな視点から活発な意見が交わされました。
岐阜県では過疎化に伴い、医療機関の不足や医療提供の偏りといった課題を抱えており、さらに都市部への人口流出により、将来の医療を担う若い人材が減少していることも大きな課題のひとつです。
こうした課題に対し、山岡学長は、「まずは訪問医療にも対応できる人材の育成を目指し、2つのキャンパスを過疎地と病院に見立て、オンライン診療の演習をはじめとした、車両を活用した診療の流れや職種間連携について実践的に学べる環境を作っていきたいと考えている。将来的には、無医地区の診療を担当している医療機関と連携しながら、オンライン診療をサポートできる体制を整えていきたい。」と今後の展望を話しました。
伊在井会長は、「特に山間部では医療の担い手が減っており、今後は今以上に病院と教育機関が連携して医療人の育成を進めていかなければならない。岐阜医療科学大学はコロナ禍の際もワクチン接種やPCR検査の実施など、様々な地域医療活動に取り組んでいただいている。今回の取り組みをきっかけに、岐阜の医療を支える人材がさらに増えるとともに、子どもから高齢者までが医療と関われるような”地域に開かれた大学”になってほしい」と期待を述べました。
今回の対談を通じて、地域医療を取り巻く課題や、それに対する新たなアプローチについて多くのヒントが得られました。岐阜医療科学大学は、今後も医師会をはじめとする地域の医療機関と連携し、医療MaaSの実現を通じて地域に貢献してまいります。
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