5月11日発行『MJT(株式会社じほう発行)』に本学の新入生研修会の様子が掲載されました
5月11日発行の『THE MEDICAL&TEST JOURNAL(株式会社じほう発行)』に、本学の新入生研修会で行われたキャリアデザイン講座の様子が掲載されました。
「『ゲームでキャリアデザインを体験 岐阜医療科学大学の新入生研修会』
臨床検査業界をわくわくした場にすることを目標に活動している「臨床検査×わくわくプロジェクト」(通称:りんわく)はこのほど、静岡県掛川市で行われた岐阜医療科学大学臨床検査学科の新入生研修会で、ボードゲームを活用したキャリアデザイン講座を実施した。約70人の学生が3~4人のグループに分かれてボードゲームに参加。臨床検査技師の就職先や役職、認定資格などのカードを手に、将来のキャリアに思いをはせる機会となった。
ボードゲームは、りんわくがクラウドファンディングで資金を集めて制作した。プレーヤーは、カードを引いて臨床検査技師としてのキャリア形成をする中で、健康、お金、信頼の3種類のストーンを集め、ウェルビーイング(幸福度)の向上を目指す。カードは、「外部環境の変化(診療報酬改定や医療AIで診断の自動化など)」や「専門性(一級臨床検査士の取得など)」「役職」「学術活動(論文投稿、学会発表など)」などの種類があり、種類に応じてプレーヤー個人のボードへ配置できるか否かの条件がある。ゲームを実施後には、プレーヤーのキャリア形成例を振り返り、就いた役職や備えた専門性、学会や技師会の活動などについて共有し、自身のキャリア形成や将来の可能性について考える機会にする。
研修会では、参加者にルールを覚えてもらいながら1回、プレイ。りんわくメンバーと大学1年生の担当教員が各グループの様子を見て回り、カードの種類やルールの理解をサポートした。2回目を本番として、各グループのゲームの結果を報告してもらい、ストーン数が最多のグループを表彰した。また、ファシリテーターを務めたりんわくの神戸翼氏が、プレーヤーのキャリア形成例を3例取り上げ、役職や専門性などについて説明し、振り返りを行った。
参加者のアンケート調査結果(n=60、各問10ポイント採点)によると、ボードゲームの難しさ(0~10:易しい~難しい)は7ポイントが最も多く14人、続いて6ポイント11人、5ポイントが10人だった。また、キャリアを知るきっかけとなったか(0~10:そう思わない~そう思う)は10ポイントが20人と最多で、5ポイント以上が95%を占めた。
同大学教授の中山章文氏は、新入生研修会の一環として今回の講座を実施した狙いについて、「ボードゲームを通じて、将来、臨床検査技師としてさまざまな就職先や働き方があることを知ってほしいと考えた」と説明。参加した新入生には、これから4年間大学で勉強するモチベーションにつなげてほしいと期待した。」
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THE MEDICAL & TEST JOURNAL(2021年7月1日掲載)[許諾番号20240521-1]