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FACULTIES

専門分野について

研究概要一覧

本学では「臨床検査学分野」「放射線技術学分野」「看護学分野」のような、従来の大学院に設置されている分野ではなく、我が国の保健医療政策において大きな課題である「在宅」「高齢者」「母子」「医療連携」の4つに焦点を置き、それぞれの専門分野を設置しました。これらの専門分野における自らの職種の課題に取り組み、研究によってその職種の専門性を高めるとともに、他の医療専門職の技術や課題を理解しチーム医療における実践力を養います。

在宅保健医療学分野

在宅で生活しているすべてのライフステージにおける人々の健康維持・増進、疾病治療に関して、臨床検査学、放射線技術学、看護学の幅広い分野の専門知識を高め、多職種連携で円滑に地域保健医療を推進できる、またはリーダーシップをとって活躍できる人材の育成。

1年次学費等納入金

教員氏名 研究概要
薬袋 淳子
職位
教授
学位
博士 (医学)
地域社会の中で生活するあらゆるライフステージにおける人々を統合的に捉え、アクティブシニアから要介護高齢者、終末期など、健康レベルに応じて、その人々を支えるためのシステムと専門職、それぞれのあるべき姿を追求する。予防からケアの実際まで多角的に検討し、安心して生活できる社会作りを目指した研究を行う。
中山 章文
職位
教授
学位
博士 (農学)
新生児髄膜炎は罹患した乳児の約10%が死亡し、生存しても中枢神経に後遺症を残す極めて深刻な感染症の一つである。原因菌として大腸菌が主たる位置を占めるが、どのような機序で感染から発症までの病態に至るのか未だ解明されていない。そこで、新生児髄膜炎の原因となった大腸菌株が保有する6種類の機能未知遺伝子がコードするタンパク質の機能解析、新生児髄膜炎の発症メカニズムの解明、迅速検査法の開発を目的として研究を行う。
渡邉 恒夫
職位
教授
学位
博士 (医学)
我が国は超高齢化社会に入り、加齢に伴う筋肉量や筋力の低下(サルコペニア)は運動機能を損ねる上で腰痛や膝痛などと並んで高齢者のQOLを低下させる重要な要因になっている。また、サルコペニアは要介護状態の大きな要因となるが、内閣府が実施している意識調査では自宅での介護を希望する人が急激に増えている。このような背景より、在宅でも簡単に使用できる超音波検査に着目しその在宅現場における有用性や、超音波画像によるサルコペニアの早期診断法の開発に関する研究を行う。
篠原 範充
職位
教授
学位
博士 (工学)
わが国では乳がんの罹患率が増加傾向にあり、特に乳房形態が欧米諸国とは異なること、若年層の罹患率が高いことなどにより、より良い乳がん検診システムの確立が急務となっている。ここでは、乳がん検診の画像診断として用いられているマンモグラフィおよび乳腺超音波に関する①医学的な画像診断分野への応用。②工学的な画像評価・処理技術の研究。③予防医学的に対する新しいシステムの導入。以上を目指し研究を行っていく。
安田 成臣
職位
准教授
学位
博士 (医療技術学)
人口平均が諸外国の数倍とされる我が国の医療被曝だが、医療目的という性質上「最適化」されていればそれは放射線診療から多くの利益を得ていると言える。その最適化の策として被曝と画質の関係を追及し、情報学的に各種画像検査法を研究する。また、光を独立の光子(フォトン)として検出できる多段MCP超高感度光子検出器を開発し、生体フォトンや放射線照射された物体から生じる可能性のある極微弱光を計測して医学物理的な応用を研究する。
道林 千賀子
職位
准教授
学位
博士 (保健学)
地域で生活している在宅療養者とその家族の健康とケアおよびケアマネジメント、地域における集団やコミュニティを対象としたヘルスプロモーション活動や地域保健活動および評価、生活習慣病や介護予防および地域ケアシステムの構築に関する評価や公衆衛生看護方法論の開発など、在宅保健医療分野の課題解決につながる研究成果の導出を目指す。また、コンピテンシーに着目した保健医療専門職の人材育成に関する研究も行う。

高齢者保健医療学分野

高齢者の健康維持、増進を目標に、健常人の身体機能とその加齢に伴う変化、その評価方法を身に付けることで医療現場における問題点の客観的な抽出と評価、それらに基づいた高度な課題解決能力を有する人材の育成。

研究概要一覧

教員氏名 研究概要
田中 邦彦
職位
教授
学位
博士 (医学)
システム生理学的手法を用いて、温度・湿度・加速度あるいは聴覚・視覚変化等の様々な刺激を与え、呼吸循環系応答を中心とした生体信号の取得とその動態を解析する。必要に応じて医用工学的研究方法を用いて刺激作成、生体信号取得方法を独自に構築し、その正確性・有用性の検証、研究発展のための手法を用いて論文を作成する。また、重力の感知機構とそれに応答する反射系を明らかにし、有人宇宙開発に医療分野から資する研究を行う。
中村 浩二
職位
教授
学位
博士 (医学)
本研究では、重心動揺計を用いて姿勢反射のメカニズムを検討し、高齢者と若年者の姿勢制御の相違点を明らかにする。サーモグラフィーや各種モニターを用い、様々な負荷に対する中枢温や末梢温の反応から高齢者の体温コントロールに対する研究を進める。顕微フーリエ変換赤外分光装置を用いて、加齢に伴う生体タンパク質の構造変化について解析を行う。以上のテーマとその関連領域から、研究課題を選定し論文作成を行う。
丹羽 政美
職位
教授
学位
博士 (医学)
わが国では超高齢社会に突入し、「認知症」「ストレス疾患」「メタボリックシンドローム」などが深刻な問題になっている。その中で、MR装置を用い、脳の機能活動がどの部位で起きたかを画像化するfMRI (functionalmagnetic resonance imaging) と呼ばれる撮像法を利用し、咀嚼や視覚デザインに関連する脳内のネットワークを研究している。さらに、安静時での脳のfMRI信号の変化が脳の信号処理基盤と深く関連していると言われていることより、安静時の脳内ネットワークの研究を行う。
杉浦 浩子
職位
教授
学位
博士 (医学)
近年、認知症を含め、こころを病む人が増加しており、精神的ケアの重要性が高まっている。精神的ケアは看護者-患者関係の構築から始まり、治療的コミュニケーション等によって回復を支えるケアである。そうした看護者-患者関係やコミュニケーションに焦点を当てた研究を行っていく。また、精神的ケアは精神疾患をもつ人々に対して行われるだけでなく、身体疾患をもつ人々にも必要なケアである。一般科における精神的ケアの充実をめざした研究も行う。
内野 聖子
職位
教授
学位
博士 (看護学)
高齢者の保健医療福祉をテーマに文献クリティーク、研究課題の設定、対象の選定、方法の選択などの研究計画を立案し、調査、データ分析、考察を経て、論文作成に至るプロセスを経験する。さらに、学会での発表や学会誌への投稿に向けた準備も行えるように学習する。また、制度や政策をふまえて改善していくべき支援方法について考察できることを目指し、グループディスカッション、個別の指導を受けながら研究論文を完成させる。

母子保健医療学分野

妊産婦や産後の女性、胎児期から思春期までの小児の健康問題に関する専門知識を高めると同時に、課題解決のための研究方法を身に付けることで、地域母子保健活動や医療現場でチーム医療のリーダーシップが取れ、教育能力をもつ人材の育成。

研究概要一覧

教員氏名 研究概要
成 順月
職位
教授
学位
博士 (医学)
母子の心身健康に影響を与える要因を明らかにし、母子の健康問題の予防や改善につなげる有効な問題解決方法を探るためのさまざまな研究方法について、課題の見つけ方から概念枠組みの構築、研究方法の選定、研究計画書の作成、研究対象の選定、データ収集や解析法、結果の解釈と研究論文作成までの一連の過程で、問題解決に向けた論理的・分析的思考を養い、母子保健分野の実践や教育につながる研究を行う。
櫻井 智徳
職位
教授
学位
博士 (医学)
我々は微量ながら常に放射線を浴びている。一般撮影やCT等による診断時にも放射線に被ばくしている。このような、放射線被ばくによる生体への影響を、細胞生物学、分子生物学的手法を用いて細胞レベルで明らかにしていく。母子保健分野の視点から、発達過程への放射線影響、細胞分化過程への放射線影響を研究する。
三嶋 智之
職位
准教授
学位
博士 (農学)
近年では健康の維持増進のため、様々な機能性食品が利用されるようになってきた。その中で妊婦や産褥婦において自身および胎児への栄養補給、また小児においては成長への良い効果を期待することから、サプリメントなどが利用されている。上記の対象者に関してビタミンやミネラルなどの頻繁に利用されている成分に対する認知度・利用状況調査や栄養学的・食品機能学的な側面からの効果の解明を行う。
水谷 さおり
職位
准教授
学位
博士 (看護学)
女性とその家族のライフステージには、妊娠・出産・育児のみではなく、思春期から更年期まで様々な研究課題が溢れています。中でも、母乳育児支援・母性看護学・助産ケア・産後ケア・子育て支援・シングルマザー・家族看護・地域母子保健・子育て支援システムなどについて、女性とその家族が求めているケアが受けられることや地域で安心して生活できることに関連した研究をテーマとしています。

医療連携展開学分野

臨床検査技師、診療放射線技師、看護師という医療専門職が、チーム医療の立場から各専門分野の課題について共有することを基礎とし、その基礎の上で、医療連携における各専門課題の研究を行って、それぞれの高い専門性をチーム医療により発揮できる実践的リーダーの育成。

研究概要一覧

教員氏名 研究概要
仲井 美由紀
職位
教授
学位
博士 (医学)
近年、新型コロナウイルス感染症の感染拡大で、微生物と人間の共存のあり方が問われている。保健・医療の現場のみならず、地域でも、薬剤耐性菌による感染は引き続き問題となっており、現代に生きる人々の生活や社会状況に即応した感染予防、感染管理を検討するための疫学的調査や有効なシステムづくりに関連したテーマについて研究を行う。また、感染予防を含む保健行動・セルフケア行動の確立にむけ、子どもとその家族への健康支援に関連する研究も行う。
下郷 智弘
職位
教授
学位
博士 (医療技術学)
治療装置からの放射線挙動を、実測およびシミュレーションによって解析し、線量分布が形成される機序を研究する。体内の線量分布を計算する正確なアルゴリズムの開発を行う。粒子線治療の飛躍に伴う生物学的効果を臨床検査学と連携し研究を進める。副作用ケアの観点から看護学と連携し、治療時の患者データから心理的・身体的な変化を解析し、医療機関に提供することでより実務的なデータの蓄積を行う。
服部 高幸
職位
准教授
学位
博士 (医学)
組織・細胞診標本作製技術の改善と開発において、早期発見・治療に繋がる組織・細胞診標本作製方法として簡便なセルブロック法の検討や検体保存液の検討などを行い、標本作製技術の研究開発を行うことで、POCTにも使用可能な病理学的保存方法の確立を検討する。また、病理診断に有用な病理標本中の腫瘍マーカーの研究開発をすすめ、判定困難な症例で早期診断を可能とする病理学的に有用な腫瘍マーカーの探索研究を行う。
永井 慎
職位
准教授
学位
博士 (水産学)
個人の全ゲノム解読が安価で迅速に行えるようになっている。ここでは、がんや遺伝性疾患など、様々なヒトの疾患に関わるゲノム解析(全ゲノム、全エクソーム、RNAシークエンス)と分子細胞生物学的な手法を用いて、遺伝子多型や変異と病気・薬剤反応性・診断精度の関連を明らかにするためのゲノム情報解析を行うことで、それらの生物学的・臨床的意義に関する研究を行う。