ハワイ短期留学に行ってきました
今年も海外提携校であるハワイ・ホノルル市のカピオラニ・コミュニティ・カレッジで短期研修が行われました。3月10日から23日までの14日間の研修に、臨床検査学科4名、放射線技術学科10名、看護科26名の学生が参加しました。
カレッジのキャンパスはホノルルのシンボル、ダイヤモンドヘッドの麓にあり、開放的な南国の雰囲気にあふれた美しいキャンパスです。参加学生は午前中には①一般英会話②医療英語の二つの授業を受けます。英語だけの環境に初めて入ると、聞き取れなくて不安になったり、懸命に理解しようとしてとても疲れてしまったり。最初はそんな様子だった学生たちも、明るくフレンドリーな先生たちのおかげで次第にリラックスして、授業を楽しめるようになります。
カレッジの食堂で学食を楽しんだ後、午後には様々な活動に参加しました。第一週目にはハワイ文化ワークショップや、イオラニ宮殿などハワイの史跡・文化施設を巡るツアー、ポリネシア文化センターの訪問を通じて、ハワイ文化を楽しく学びました。
第二週目の午後は、専門である医療をテーマにした活動が用意されています。現地の病院で活躍する日本人呼吸管理士の講演会では、講演者の留学時代の経験や勤務している病院でのエピソードを聞いた学生たち。彼女の挑戦する姿勢、コミュニケーションへの努力など、様々な点で刺激を受けたようです。
オアフ島西部にある病院キャッスルメディカルセンターでは、呼吸管理の専門家に病院の発足のきっかけやそこで働く医療従事者の方々の意識や使命についてお話を伺うことができました。その後、科ごとのグループに分かれ、現役の看護教育者や放射線技師の方の案内で施設を見学しました。学生たちには日米の医療の違いなどを知る良い機会になりました。
カレッジでの実習日には、現地の放射線学科の学生たちが協力して、実習の手助けをしてくれました。採血実習やX線撮影が行われましたが、参加者の中には実習着に初めて袖を通す学生たちもいて、大変貴重な体験となりました。
研修の最後には学生たちが自分で原稿やスライドを準備して、練習を重ねた英語のプレゼン披露があります。トピックはハワイの文化や言語、自然など多岐にわたり、それぞれに2週間感じたことや学んだことをこめました。発表会後はKCC学生の手によるディナーを楽しみながらの修了パーティがありました。充実した2週間を全力でサポートして下さった現地の講師やスタッフへの感謝を強く感じた学生たち。名残惜しい別れとなりました。
英語を話せるようになるには「経験」が最重要です。経験が自信を生みます。2週間は短いですが、「自分の英語が通じた」喜びも「もっとこういうことが表現できればいいのに」という悔しさも、自分を成長させてくれると思います。この研修での様々な経験を通じて、参加者が「なりたい自分」へまた一歩踏み出してくれることを期待します。